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修道女のricoのネタバレレビュー・内容・結末

修道女(1966年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

リヴェット映画祭に行くか少し迷ってたから見た。難解なタイプの作家だったらどーしよと思ってたけど、ストーリーもちゃんと面白くて安心した。映画が始まる前に当時の修道院の簡潔な説明と、「実話じゃなくてフィクションだから信じすぎんなよ」と忠告してくれる優しいすぎる映画だった。
1757年のパリを舞台に、自分の意思に反して修道院に入れられたアンナ・カリーナが苦しめられるお話。明らかに牢獄のメタファーが続く最初の修道院と、お花が咲き乱れ小鳥のさえずりが聴こえてくるふたつ目の修道院に差がありすぎる。まぁどっちも地獄なんだけど。文字通り脱獄するも男に襲われて逃げ出して、最後には身投げする。しかも劇中で神父が「修道院で祈り続けようが、俗世で享楽に耽ろうが、どうせ皆地獄いき」とか言ってたし、あの世にも救いがないと思わせる徹底した地獄だった。
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