マーくんパパ

サクリファイスのマーくんパパのレビュー・感想・評価

サクリファイス(1986年製作の映画)
3.5
ベルイマンより難解⁈ 結局よくわからないまま画面から発する力に魅入られ見つめていただけ。沼地の一本道に植えられる一本の枯れ木、父は言葉を話せない幼い息子にどんな時にも毎日欠かさず水をやることを教える。この元舞台俳優の男の誕生日会に友人たちが集まる。郵便夫の男は高価な古地図を贈る、自ら犠牲を払わないとプレゼントにはならないと言う。作家や詩人は死しても作品が残るが自分には何も残らないと嘆く男。突然、家に激震が響き核戦争が始まったことをニュースが知らせる。家政婦のマリアは良い魔女でこの女と一晩寝ると望みが叶うと教えられ、男は夜に紛れてマリアの家を訪ねる。翌日、騒ぎが落ち着き皆が出払った隙に男は長年住み慣れた家を焼いてしまう。それから時が経ち父に教えられた通り今日も枯れ木に水をやる言葉を話せる少年の姿があった…。あのダヴィンチ宗教画の意味は?魔女マリアは聖母マリア?ずっと寝ていた筈の子供は助かった?北欧の映画は神の存在も含めて哲学的に語られるので理解しづらいのは仕方ないと割り切って長回しの静謐な画面と北欧の自然を鑑賞。日本贔屓のタルコフスキー⁈生花、着物、和楽も登場してたね。