しゆあ

サクリファイスのしゆあのネタバレレビュー・内容・結末

サクリファイス(1986年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

意思によって全てを支配し、欲望を実現してきた西洋文明への批判と私は受け取る。西洋的なオブジェで飾り理想を具有したかに思っていた家を、日本の和服を羽織り燃やす。これはその暗示となってはいないだろうか。
ただ構図や音楽の使い方など、撮り方は全くの西洋志向で、自己批判でもあるのだろうかとも。
いずれにせよ色々な解釈が可能だし、それゆえに難解な映画なのは言うまでもないことを忘れてはならない(自分に対して)。
ショウペンハウアーを思い出した。
状況の変化に合わせて色調を変える様式はピカソの青の時代を思わせる。
しゆあ

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