阿部寛の存在感は悪くないが尻切れトンボ
「何かが起こるぞ」という予感さえ生じないうちに当たり障りなく終わってしまった。
突き抜けた憎たらしいいじめ役、保身に汲々する校長やずるい教頭、ヒステリックに騒ぎ立てる阿保っぽいモンスターペアレントなどの設定がされていればまた違った印象となったのだろうが、そういった強い陰影をつけないのが今風なのかもしれない。とはいっても１０年前の作品だけど
最後の作文の行方はどうなったのか気になるところだが、おそらく阿部ちゃんが読んでいた啄木の詩に答えがあるのかもしれない。知らんけど
ただただ中途半端な虚脱感が残る。阿部ちゃんのはにかみ笑顔だけが脳裏に焼き付くというのも困りもの。おそらく映画の後、伊藤歩の女教師と恋バナが進展したかもしれない。知らんけど・・・
002002
