青い鳥の作品情報・感想・評価

「青い鳥」に投稿された感想・評価

寸3

寸3の感想・評価

3.4
村内先生の一つ一つの言葉。
本気の言葉は本気で聞かなければならない。
小説も読みたくなりました。
EDDIE

EDDIEの感想・評価

3.3
日本のいじめ問題に警鐘を鳴らす。臨時で赴任してきた吃音の教師と自殺未遂が起きた中学2年生の交流。胸に秘めた罪悪感は黙ったままでは何も解決しない。淡々と進行するストーリーは退屈だが、今をときめく中堅俳優の若手時代を楽しめるのはポイント。

〈ポイント〉
・いじめに対する罪の意識の解決手段としてはなかなか面白いアプローチ
・吃音を演じる阿部寛はよく演じているが、教師姿を見ると『ドラゴン桜』が頭をチラつく
・本作の真の主人公は本郷奏多
・リーダー格の役を演じた仲野太賀は存在感を示す
・個人的には高田里穂や新木優子の若手時代を見れたことが大きな収穫

〈雑感〉
まもなく中西健二監督最新作『大河への道』が公開予定。
中西監督作品は全く通ってきてないのですが、『大河への道』は伊能忠敬が日本地図を完成させてなかったら…っていうあらすじに興味を惹かれて、せっかくならば過去作を観ておこうと。

本作は東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門出品作品であり、毎日映画コンクールでは阿部寛が男優主演賞を受賞。
中西監督の代表作と言ってよい作品でしょう。

あらすじとしては、前学期にいじめがきっかけで自殺未遂事件が起きた中学校が舞台。
新学期を迎え、臨時教師として赴任してきた阿部寛演じる村内が、問題のクラスの担任に就くところから始まります。
極度の吃音で会話することもままならない村内ですが、言葉には本気で向き合うということを大切にしている信条。
さらにいじめ問題を機に転校した野口の机を用意し、毎朝「野口くんおはよう」と挨拶する村内。生徒たちには厄介に思われながらも、いじめを起こした生徒たちと本気で向き合っていく様子が描かれます。

いじめを受けた生徒が転校したとて、問題を野放しにしておくと、もしかすると再び同じようなことが起きるかもしれない。
だから、村内は彼らにきちんと問題に向き合うように、生徒たちと真っ正面から向き合っていくわけです。

いじめに対するアプローチの方法としてはとても良かった一方で、映画として観ると単調に進むストーリーでやや退屈に。撮影なども決して特徴があるわけでもなく、なんとなく眺めているってだけの感覚でした。

ただ収穫としては2008年公開の映画ということで、いま一線で活躍する仲野太賀や新木優子、本郷奏多、あと個人的に推してる高田里穂の若かりし頃が見られたのは良かったですね。

〈キャスト〉
村内先生(阿部寛)
園部真一(本郷奏多)
井上武志(仲野太賀)
島崎先生(伊藤歩)
梅田光太郎(鈴木達也)
早川由香(荒井萌)
高木沙枝(篠原愛実)
千葉麗佳(高田里穂)
野口哲也(山崎和也)
片山舞(新木優子)
石野先生(井上肇)
宮崎先生(重松収)
小泉先生(岸博之)

※2022年自宅鑑賞94本目
ぴえ

ぴえの感想・評価

4.0
「色んな人がいるんだ」

ここ数年SNSの普及によって色んな情報を瞬時に得れるようになり、情報の取捨選択が必要になってきた。
それは人間関係も同じで「付き合いたくない人とは無理して付き合わない、逃げる事は悪い事じゃない」という意識が浸透しつつある、と私は思っている。

誰かに苛々しても、引いても、怒っても
「色んな人がいるねえ〜」と最後に思うと気持ちが切り替えれる。

学校は「みんな仲良く」が正義で、それが正しい答えだと教えられる。
「なんか合わないな」とか「この人、苦手だわ」なんていうのは間違った事だと教えられるし「この人嫌いだわ」なんてもってのほか。

大人になると合わない人と無理して仲良くしてたら「え、嫌いなのになんで仲良くしてんの?」ってなるのにね。
(仕事やら保護者会やらそういうのは除く)

「色んな人がいるから合わないなって思う人もそりゃいるさ」って先生が言ってくれたらもっと楽なのにな。
私はそう言ってくれる先生がいなかった。

本郷奏多くんが見たくて見始めたけど、良い作品だった。
新木優子も出ててビックリ!

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から「ベストフレンズ運動」とか、「青い鳥BOX」とか、「相手を思いやる心」という張り紙を写し、この学校で何かあった事を伺わせ、そこに、ひどい吃音を持つ村内先生が、2年生の3学期に臨時の担任として赴任してくる。

どうやらこの学校では、イジメによる自殺未遂事件があったらしい。
どんなえげつない事件なんだろうと思えば、村内先生が倉庫から戻させた机には「アホ」「バカ」「キショい」「ウザい」「お前なんか死ね!」とか書かれている訳ではなく、なんだかシンプルな落書きが一つだけ。
それに、いじめの実態が分かってきても、トイレで水や牛乳をかけられたとか、教科書や上履きをボロボロにされて捨てられたとか、森山中の大島さんみたいに、裸にされて砂場に埋められたとか、そんな事はされてないらしい。

案の定、村内の行動に、いじめの首謀者らしき少年は「反省文を何回も書いたのに、まだ俺のこと責めるのかよ!」と怒っている。
クラスメイトも「あいつ、いつもヘラヘラ笑ってて、嫌と言わなかったもんな」と首を傾げている。

しかし、村内先生は言う。
「一からやり直すとは、無かったことにするのと同じこと。野口君の気持ちに気付かなかったのは、野口君を踏みにじった事と同じこと。野口君はもう居なくても、みんなはまだここにいる。忘れるな。野口君にした事を忘れないのが責任だ」と。

ココ、『金八先生』だったら、クラス全員の前で話してみんなが反省するところだけど、直接村内先生の言葉を聴いたのは園部君だけだ。園部君が真っ先に原稿用紙を取らなかったのは、自分でも「僕は卑怯だから」と言ってるのと重なって見えたが、真っ先に原稿用紙を取った井上君は、見た目もやんちゃそうだし、園部君みたいに野口君の気持ちに気付かなかった鈍感な子だけど、
「誰のためでもない。今度は自分の為に書け」
という村内先生の言葉に真っ先に行動し、素直な子だと思った(みなさん、園部君役をやった本郷君を褒めてらっしゃるが、この井上君役の子が本当に自然でぴったりで、よくこの子を見つけてきたな、と思った)。

世の中には、えげつないイジメも未だあるのだろうが、大半のイジメは、こういう普通の子供たちの他愛無い行動から起こるのだろう。
「本気の質問には、本気で答える」
私は村内先生みたいな大人になれるだろうか。
ほ

ほの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんとなく身始めたのだけど、よかった。

淡々と静かに映されていく人物たちは、おそらく小説の雰囲気をそのまま映像で表現したものなのだろう。生徒から無視される青い鳥の箱。机の落書きのリフレイン。

本気で話す阿部寛のセリフの説得力がすごい。
「人に忘れられないことをしたんだから、それを忘れて一からやり直すなんて、卑怯だ」

本郷奏多の、本当は自分なんですと言うシーン、よかった。少ししか出てこない野口のキャラクターがきっとわかってしまうから、思わずそうやって、自分も彼を軽んじてしまうだろうから、本郷奏多の感情がとてもよくわかった。

あと大賀、よかったな。
ぽむ

ぽむの感想・評価

5.0
本郷くんを見たくて鑑賞。
中学時代のどんよりした雰囲気が上手く表現されていた。14歳、思春期真っ只中。みんなそれぞれの正義があって、いろんなことを感じている。自分の感情のやり場を探しながら戸惑い、もがいている。中学当時は、毎日が苦しくてどこかに消えてしまいたかったけど、今は懐かしく思うし一瞬だけあの時に戻りたいと思ったりもする。
表情、話し方、目つきと言い、本郷くんの演技が素晴らしかった。
TT3

TT3の感想・評価

3.4
原作の深さが想像出来る映画だった。

『正しい反省』『上手な反省』と、反省文までもがテスト化され、正しい感情を抑圧させる教育はいつから始められたのか。先生に気に入られる答えを見つける競争で点取る技術を高めた生徒達の中で、ラストの主人公の吐露は泣ける。

自分らしさを出せない組織に、イノベーションは生まれない。世界の中でも弱体化した日本企業や、幸せ度の低さは教育の影響も大きいと思う。
さ

さの感想・評価

-
とても良かった
村内先生の1つ1つの言葉が
心に入っていった
生徒たちの心情の変化が繊細に
描かれていて良かった…‼︎
阿部寛さんの優しい眼差しが良かったな…
ドラゴン桜とかテルマエロマエの
イメージだったけど、
この作品みたいな役もとても良くて
魅力的な俳優さんだと思いました
静かに本当の言葉を語りかけてくる
作品、素晴らしかったです
みんなわけぇ。

いじめた方は学校も含めて早く忘れて次に進もうとするけど、いじめられた方は永遠にそれを抱えて生きていく。
確かによくよく考えてみたら早く忘れさせようとする学校っておかしいな。

起きたことはもうどうにもならない。
それを抱えて生きていくしかない。
それが責任というものだということを僕も教わりたかったです。

まぁ思春期って先生の言葉って何にも入ってこないもんだけど。

青い鳥の話をよく知らなかったのが勿体なくはあるけど、多分青い鳥は阿部寛のことなんでしょう。
逃げられる前に反省できて良かったね。
吃音の村内教師・阿部寛がいい。
阿部寛は、暑苦しいほどの熱血漢役もはまり役でいいが、こういう朴訥として不器用な感じの役の方が、私は好きだ。
実際の学校現場で、病休代替の臨時教師がここまで自由に行動したり、周囲に影響を及ぼしたりするのは難しいと思うが!そこは教師経験のある重松清の原作だからこそだろう。
決して流暢ではないからこそ、村内先生の静かな言葉が心に沁みる。
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