いわやん

竜二のいわやんのレビュー・感想・評価

竜二(1983年製作の映画)
4.2
金子正次の遺作。

当時、金子が自腹を切って製作し、金子本人が主役をして、自主製作ながら評判が上がり、全国封切りが決まったが、それを待たずに死去。

ヤクザの竜二は、組の若手として顔役の立場に。その子分に直とヒロシが。
竜二の女のまり子に子供が出来て、竜二の日頃の考えが変わっていき、カタギになる事に・・。
でも、カタギの生活に息苦しさを感じだした竜二は・・。

ヤクザ作品で、格闘シーンの無い作品として、当時人気になりました。私も、映画雑誌の後ろの白黒ページで絶賛されていて、観に行きたいけど、当時の私には単館系の作品を観る術を知らず、長い間観る機会の無かった作品です。

今観ると、青春グラフティーのような作品で、ヤクザ社会と現実社会に苦悩する若者の生き方を、現代風に描ききった作品だと思いました。
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