竜二の喋り口調、佇まいや雰囲気の妙なリアル感
これまでのやくざ映画のどすの効いた声や風貌を排し、「雰囲気」のリアルさだけでヤクザを演じている
この妙なリアル感が本作を最後まで引っ張っていき、リアルさ…
豊かにして簡潔 ー ’89年のカンヌでパルムドールを受賞した『悲情城市』について、ラテン系のあるメディアがこう表現しました。この言葉がぴったり当てはまるやくざ映画です。
やくざの純な女房役は、堅気の…
竜二さんは歌舞伎町ではイケイケヤクザだったが、意外と争いごとが苦手だったためカタギに戻って酒屋に就職して家族を養おうとする。しかしカタギの生活はビックリするほど貧相だったため出世した舎弟を横目に悩む…
>>続きを読む「金波・銀波のネオンの下で、男ばかりがヤクザでもありません。
女ばかりが花でもありません。」
かっこよくも聞こえるけど、なんだかイラっともする。
滑稽なかっこよさ。
だが、その不器用な生き様が…
ヤクザとしても、カタギとしても、結局現状に満足できない男「竜二」の葛藤が鮮烈に描かれてます。何度観てもイイし、なんなら年食った今の方が心に染みる。ラストシーンが本当に映画的でカッコいい。言うことない…
>>続きを読む©1983 momo k.