よーだ育休中

ソーシャル・ネットワークのよーだ育休中のレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
3.0
ハーバード大学に在学する学生・Mark Zuckerberg(Jesse Eisenberg)が、Facebookを立ち上げるまでを描く。

ともすればいくらでも退屈な作品になってしまいそうな所を、現在の訴訟問題と、そこに至るまでの開発過程を上手く織り交ぜて描く事で見応えのある作品に仕上げている。
最初「え!?どうなった!?」と思っても最後にはきちんと理解できる構成は、流石David Fincher。


◆主演のJ.Eisenbergがハマり役!

Batman v Supermanで演じたヒールの印象が強かったJ.Eisenberg。個人的に《嫌味ったらしいインテリ》というタグが付いていたので、Zuckerbergはハマり役に思えた!彼しかいないだろ!と思えてしまうくらいハマっていた!

捲し立てる様な早口。片方しか上がらない口角。めちゃくちゃ頭の回転が早いんだろうけど、物凄く周りを見下してんだろうな感が凄い!(両名共に)褒め言葉だよ!

頭が良い故に絶対的な自尊心を持ち、物事を判断する尺度は「己」。それ自体は決して悪い事では無いものの、ラストの陪審員の話よろしく周囲はギャップを感じてしまうし勘違いされてしまう部分が大きいんだろう。

自分の事をフッた元カノの悪口(誹謗中傷)をネットに公開したり、Hot or Not とモラルに欠ける行為に走ったり。本人は酔っ払ってバカな事をしたと反省している節もある様だが、これは勘違いされる方も(が)悪い。


◆ 28億人超のユーザー数を誇るITプラットフォーム

アクティブ・ユーザーという訳ではないですが、私もFacebookページは持っていて、稀に更新もします。

Facebookアカウントを使ってログインできるアプリケーションやサービスがあったり(そうやって情報を吸い上げているのでしょうけど)、仕事の情報収集も出来て使い方によっては非常に便利。登録していて不便だと感じる事は特に無かった。

今となっては生活に溶け込んでいるFacebookは、どういう所から着想を得て生まれたのか。どういう意図で拡大していったのか。経緯は非常に興味深かった。

生まれたばかりのアプリケーションと、天才創始者を取り巻く人間模様がリアルで、完全なフィクション作品のThe Circleとは一味違った面白さがあった。