よーだ育休準備中

ドラえもん のび太と竜の騎士のよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

3.0
地中の空洞を探して繋ぐことが出来るひみつ道具《どこでもホール》を使って0点の答案の隠し場所を探していたのび太は、意図せず巨大な空洞を発見。秘密の遊び場にして遊んでいたが、恐竜の幻に悩まされノイローゼ気味だったスネ夫が行方不明になってしまう。

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|「20:00  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l\
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|| 『 90's_animania 』 ll
|| 提供 あちゃん よーだ ll
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 (  ) ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∕


◆大長編ドラえもん第八弾

藤子・F・不二雄(当初の名義は藤子不二雄)により1969年から連載された日本を代表する漫画『ドラえもん』の大長編作品。

大長編八作目のテーマは『地底世界と恐竜』。
大長編作品の一作目でも取り上げられた恐竜に再びフィーチャーするのですが、今回はひみつ道具の力で時間遡行をしたりはしません。ネス湖のネッシーのように現代まで生き残っている恐竜が居り、彼らは地上ではなく地下世界でひっそりと息づいていたという設定。

アガルタのような地下世界(地底空洞説ではなく大陸プレート内部の空洞世界)が舞台。そこに生き残りの恐竜が暮らしているというだけでサイエンス・フィクショナルなムードが高まりますが、今作においては更なる追加要素があります。

80年代、『もしも恐竜が絶滅せずに生き残っていたらー』という仮説を元に提唱されたディノサウロイド。地底世界を支配しているのは進化を遂げた恐竜人間でした。子供向け作品であるが故にビジュアルはだいぶマイルドになっていますが、やっぱりなんだか気持ちが悪い。ディノサウロイドの少女にポッとしてときめいているのび太くんまじ猛者。


◆たった今、この地球上に恐竜が
一匹でも生き残っているだろうか?

今作はアガルタで恐竜人間と親交を深めるだけの作品ではなく、お見事な伏線回収が見物でもありました。超高度な文明を築いている恐竜人間が宗教的な部分を生活の拠り所としているというギャップも何だか可笑しい。

作品内における現在時点で人類よりも数段進んだテクノロジーを持っている恐竜人間が掲げる恐竜絶滅の理由が《外宇宙からの侵略者によるもの》というのも驚き。スネ夫が言っていた《人類の祖先(=小型哺乳類)を根絶やしにする気だ!》からのギャップがグッドです。ラストは《賢いはずの恐竜人間の思惑が、人類が研究して明らかにした史実の斜め上だった》部分に面白さがあるのに、テンポが速すぎてじっくり楽しめなかったのがやや残念なところです。


それよりも吹き出してしまったのが冒頭の《どこでもホール》について解説するシーン。のび太くんが勢いよく地下空洞に飛び込んだ先は地下水が溜まっていて、ずぶ濡れになってしまいます。

ドラ)いきなり入るとガスや地下水が
溜まってることがあるんだよ!

次に繋がった地下空洞に勢いよく松明を突っ込むドラちゃん。可燃性ガスが溜まってたら大惨事ですがこれはー。


𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄𓐄 𓈄
Dear.あちゃん

寝ている子供をチリンチリン呼び出せてしまう《ゆめ風鈴》が過去一のコンプラ事案で衝撃を受けたよ( °-° )!!