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ソーシャル・ネットワークのpsychocandyのレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
3.7
フェイスブック(現 メタ)マーク・ザッカーバーグの伝記映画。
監督はデヴィッド・フィンチャー。

大学内で立ち上げたSNSがあれよあれよと世界的なサービスとして伝播していくさまは、まさに「熱狂」という表現がぴったりの高揚感、ワクワク感を感じさせてくれます。他方でこういう熱狂的なサービスの勃興は、必ずしも運営側において最初から社会的な「大義」というか「使命」みたいなもの、今流行りの言葉で言えば「パーパス」みたいなものがあるわけではなくて、むしろもっと下世話で不純な動機がきっかけだったりする。そんなこともあらためて認識させられる作品でした。

その意味でいえば、この映画を観て、マーク・ザッカーバーグ率いるメタが、トランプ政権発足以降、社内の多様性プログラムを廃止したり、フェイスブックやインスタグラムで投稿の虚偽情報を確認する「ファクトチェック」を廃止したりと、企業倫理的に???な方針を打ち出す姿勢をみるにつけ、「さもありなん」と、妙に腹落ちしてしまいました。

ビジネスって綺麗ごとではないということがよくわかる、大人向けの作品です。
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