ゆき

青いパパイヤの香りのゆきのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
3.8
夢物語感

資産家の家に使用人として勤めることになった10歳の少女。彼女の日々を穏やかに描く。

メタファー満載。
アーティスティックな表現をくみ取れるほど繊細な観客ではないが、直接表現よりも好きかもしれない。
湿度が伝わるような映像。
ベトナム生まれ・フランス育ちの監督が描く、ベトナム。
汗や音の生々しさと煽る音楽のミステリアスさは五感を捕まれる。
監督が女性を見る目線のようにも取れる、無垢で純朴な子供のころと同じ、丁寧な所作。
ピアノの音色と相まって上品に感じた。
果実が熟すようなテンポで恋が愛に変化していく模様がなんとも婀娜っぽい一作でした。
ベトナム映画の試写会前に。
ゆき

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