みち

青いパパイヤの香りのみちのレビュー・感想・評価

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)
4.1

前から観てみたかったトラン・アン・ユン監督の映画🌿

まだホーチミンではなかった頃のサイゴンが舞台のお話。
熱帯の生き生きとした植物、むわっとした暑さと日差し、叩きつけるようなスコール、光沢の美しいシルク。昔ながらの建物とフランス由来のコロニアル建築が混ざった風通しの良さそうな家屋がとてもすてき。今のホーチミンは都会で、こういうしっとりとした雰囲気はあんまりないけど、本来のベトナムの良さを味わうには最高の映画だと思う。


住み込みのお手伝いさんの仕事をしながら、庭で出会った虫やカエル、植物を愛しむ少女ムイに癒される。
大人になって、ハイヒールのサンダルや真っ赤なルージュといった女性らしいものにも興味を持っていくけど、子どもの頃の純粋な心のまま、ずっと虫を飼っているのがかわいい☺️

会話は少なめで、ウォン・カーウァイ監督の『花様年華』と少し映画の感じが似てる感じがした。どちらも好き。
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