このレビューはネタバレを含みます
「火」のエンバーと「水」のウェイド、バックグラウンドの異なる2人のラブストーリーがベース。2人の心は近づくのに触れられない、、そんな関係が丁寧にロマンティックに描かれていてとても良かった。
また、エンバーが親に用意された道ではなく自分に合った道・進みたい道をみつけて選んでいく、というのもラブストーリーと合わせてこの作品の大きなテーマかなと。お父さんに自分の思いを伝える、愛を伝える、こういうことが実際にしっかりとできる人はどのくらいいるんだろう。(私には、まだ恥ずかしさがあってできない。。)
エレメントシティには色んなキャラクターが暮らしていて一見とても楽しそうだけど、どちらかといえば「水」にとって暮らしやすくつくられていることとか、裕福な「水」と庶民的な「火」の住まい・暮らしの違い、エレメントの違う相手を疎ましく思う気持ちなど、私たちの現実世界にも残念ながら存在する格差や偏見もきちんと描かれていたところもポイント。
(2人がデートでみた映画の名前が『高慢と偏見』ならぬ『高潮と偏見』だったのは笑えた)
