吉良吉影

コラテラルの吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

コラテラル(2004年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

珍しき銀髪のトム・クルーズ。それも今回は非道な悪役。他の作品ではどのキャラを演じんでもトム・クルーズ感が前面に出てしまうように感じてしまうのだが、今作は全く感じられなかった。つまり、ヴィンセントという一つの確立したキャラが誕生したように思えた。

タクシーに乗せた客が殺し屋。ターゲットの情報や裏事情(マクガフィン)などをあまり開示せずに、淡々とその場の展開に集中させる。そのため、深く考えずに次にどう転ぶか分からないドキドキ感が味わえる。終盤のヴィンセントから逃げる場面も『ターミネーター』並のサスペンススリラー。

シリアスな雰囲気を醸しつつも、しっかりとジェイミー・フォックスがコメディな台詞を挟む。最初は冴えないタクシードライバーだったのが、殺し屋に感化されて勇敢になっていく姿がかっこいい。

この時代の映画はやっと助けに来た人が即死する流れは定番なのか。
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