マーくんパパ

反逆児のマーくんパパのレビュー・感想・評価

反逆児(1961年製作の映画)
3.4
大御所伊藤大輔がメガホン取り、家康長男信康の非業の死という渋い題材で作品成立させる東映時代劇全盛期のバラエティ豊富さを感じさせる作品。題名の“反逆児”にはやや違和感あり、弱小徳川家の嫡男だから故に戦国時代のパワーバランスに翻弄された不運な男。歴史的にはここで反逆せず従順に死に従ったことで、信長に疎まれず徳川長期政権の礎となった。今川の血を引く築山御前の陰謀や父家康のクールな判断を表に出し過ぎると暗〜い内容過ぎるからその犠牲者信康にフォーカスしたのかな?錦之助白熱の演技は認めるけれど、家康と腹心の寝技師服部半蔵頼りなさ過ぎの印象。