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フレディVSジェイソンのmatchypotterのレビュー・感想・評価

フレディVSジェイソン(2003年製作の映画)
3.4
直近でそれぞれの初作を観たので感極まって、色々手順をすっ飛ばして戦わせてしまった。
初作だけだと、まだどっちも本領を発揮してない。

だから、いきなりこのバトルを観るとそれまでの双方の歴史や力のインフレの過程を割愛してしまうので、その辺は遠い昔に観た記憶を辿る他なく、観るのちょっと早かったかなー、と若干後悔は否めない。

現に、フレディはエルム街&夢の中、ジェイソンはクリスタル湖&現実世界、それぞれのホームグラウンドがあり、本編もまさに「ホーム&アウェイ」方式で戦いが進む。

当初はフレディが人から恐れられなくなり、忘れ去られ、復活できなくなったから、それをジェイソンに人を殺させ恐れさせ、その恐怖の力で自分も復活しちゃおうとか他力本願のフレディが、ジェイソンが見境なく襲いまくるもんだから、自分の領域すれ喰われるやん、「ジェイソン、もう大概にせえや!」とファイトが始まる。

どっちもホームで得意とする戦略、戦術があり、それを利用し、利用され、の攻防は結構思ってる以上のインファイトなので見応えがある。

どっちの脅威にさらされる人間達も、だんだんそれをわかってきて、2人の共倒れを狙う感じも面白い。
ただ、なんでそんな簡単に2人の恐怖の存在や意図やルールを暴けるのよ!は少し安直すぎる感はあるが、今回の本筋はそこではないからまぁ良しとする。
もともと違う両作の流れを汲む感じで両作の関係者やルーツがごちゃ混ぜになるのも一興か。

この、対人間においては「どっちも無敵」状態を発動できる2人が戦うとどうなるのか、まさに“矛盾”の語源のような話。

ほぼほぼ勢いで押し切るストーリーラインだけど、夢の共演、という意味でもとてもエンタメとして思いのほか楽しめると思う。
最後はボクシングとか総合格闘技を観て興奮してる感じに近いかも。

もはやホラーでもないのかも知れないが。
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