本日、渡辺謙さんの舞台挨拶付きで鑑賞しました。
もう20年ほど前の映画にはなるが、渡辺謙さんが自身の病気の経験などを活かしご自身の熱意により映画化された作品とのこと。
大手会社の部長で順風満帆な人生のはずだったが、若年性認知症になろうとは。
これも誰にでも起こりうる話で、治療の方法もない。
その恐ろしさはホラーよりもリアリティがあって怖い。
今の視点で見ると渡辺謙さんはかなりパワハラ上司ではある。
まあこの時代は転換期前だったのだろう。周囲に攻撃的になっていっても樋口可南子の奥さんだけは誠実に向き合っている。
なので悲劇なのだが、恐ろしく恵まれた家庭ではある。
今見るとキャストがわき役にいたるまで豪華。
やがて過酷な試練が待ち受けるのだが、これは誰にでも起こいうる話。
他人事ではないのだ。
