anguish

シェルタリング・スカイのanguishのレビュー・感想・評価

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)
2.7
2nd viewing

「人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。だが物事はすべて数回起こるか起こらないかだ。自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、あと何回心に思い浮かべるか?せいぜい4~5回思い出すくらいだ。あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。だが、人は無限の機会があると思い込んでいる」

★その昔「MADE IN HEAVEN(1987)」が気に入りその繋がりで「デブラ・ウィンガー」(filmarksでは名前はないが)目当てで見たと思う、背伸びして見てメインテーマのみが印象に残る。この曲を聴くと「ヴァリスⅣ」のエンディングとよく似ているので青春のほろ苦さと哀愁と相俟って思い出す、逆も然り。私の偏見ではこの辺りの時代はメインテーマを作りその曲をテンポを速め、遅め、ピアノソロなどのアレンジをした曲が多い、主題歌のインストゥルメンタルとか。海外はBGMに徹しているけど日本はサントラで聞けるほど曲が表に出すぎな印象。

倦怠期の夫婦が異国の地で翻弄されるも確かな絆を、失った時に気づく物語。その国の側面も知らず美しさばかりを見つめ、そこで生きて行く事の過酷さは計り知れないでしょう。ラストまでのキット・モレスビー(デブラ・ウィンガー)は美しいと思った、誰かに見られている、良く見られたい偽りではなく自然の美しさ、言葉は無いにもかかわらずストーリーはちゃんと分かる作りは素晴らしい。

ベルナルド・ベルトルッチの訃報が舞い込んだ時に私はこの映画しか見ていなかったのであの時ちゃんと見ていなかった事を思い出した。

Digression:マルコヴィッチのヴィッチが見えちゃってますが!?どういう基準ですか?w

(20181226)-22(027)
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