ここ最近勝手に北欧週間していて、10本以上観てきたけど、これは中でもTHE北欧映画。
薄靄のかかったような色合いがずっと物悲しさを漂わせている。この寒々しさがたまらない。
内容も、ジャケットからかけ離れた暗さ。家庭環境に恵まれずに育った兄弟が現実の苦しさにもがきながら生きる姿を描いている。彼らの唯一の望みは子どもの存在。
救いがないようだけど、確実に「光のほうへ」向かっていると思わせてくれる。
こんなに暗いのにもう一回観たいと思えるのは希望が見えたからかな。
兄パートから弟パートへの切り替え、伏線や光と闇の写し方がオシャレなのも見所。