このレビューはネタバレを含みます
戦場の薄汚い闇の部分を、全て曝け出した作品。もはやどんな綺麗事も通用しない。
とにかく胸糞悪くなる。
しかし、問題はこの現実をどう受け止めるか。
同じ状況下で、
自分ならば何が出来るのか。
新兵エリクソンのように、
切迫した圧力の中でも己の倫理観を貫き、行動出来ただろうか。
敵は己の中にあり、
心は闇にも光にも変幻する。
仲間意識、連帯感、忠誠心は時に悪の萌芽を助長させるだけ。
若かりしマイケル・J・フォックスとショーン・ペンのぶつかり合いを前にしても、贖罪は決して許されてはならないはずだ。