このレビューはネタバレを含みます
冒頭の宇宙船のシーンで人間の傲慢さと慈愛を説明するの見事だな〜、そんなに凝らなくていいシーンなのに美術もかっこいい。
特殊メイクをしてるのにセクシーなヘレナ・ボナム・カーター、おもしろい!
マーク・ウォールバーグがマット・デイモンに似てる瞬間が多すぎて笑っちゃった。
シリーズのうちで最も第一作目のアティチュードを受け継いでいる作品。
床屋や喫茶店、スポーツによる文明の描写、猿人類たちの種族的棲み分け、凝った美術装飾、
一作目で描かれていなかった日常の描写が補完されているようにも思える。
入れなくてもいいはずのエイプのラブシーンもいい。
高度な文明の中に猿の獣的な習性も残っているところが生々しく、細かいな〜、さすがティム・バートン。
下世話で功利的な奴隷商人のエイプ、高潔で猿の人望厚い軍人のエイプ、残忍で欲深い将軍のエイプ、キャラクター造形が魅力的だった。
甲冑を作る技術があるんだから火を怖がることはないよね。
水が怖いのも重たいからまあわかる。
でも猿人類と同等レベルの言語活動があるならこんなに圧倒的な武力や文明の差がつくものかな。
動力源はともかくこれだけ砂が入り込んでるのに電気系統が錆び付かないのはなんで?
宇宙船の猿が祖先てことは宇宙船の中にオランウータンやチンパンジーもいたってこと?
そんなに絆っぽいシーンのない金髪さんとの急なキスシーン?
惑星、磁気嵐、地球間を飛べる動力がこの小さいポットにあるんだ?
しかしラストの猿のリンカーン(90年代のエイプたち)で絶望オチなのも第一作リスペクトで良き!
2024年版のやっつけオマージュなんかよりよっぽど好き。