歌うしらみがおりました

丑三つの村の歌うしらみがおりましたのネタバレレビュー・内容・結末

丑三つの村(1983年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

閉鎖的な村社会って怖いよね系映画は大好きなのでこれも好きですよ。
本作でも覗くという行為が印象的に描かれる。
白く光る脚に宿るエロさ。
古尾谷雅人が吐血した風呂の湯を田中美佐子と二人で被るシーンが瑞々しくてエロいし、田中美佐子の裸体は抜群に綺麗。というか、これまで観てきた田中登作品の中でもトップクラスにエロかった。ポルノ映画ではないからこそだろうか。唾液で濡れた指をしゃぶる五月みどりは完全にフェラだし、池波志乃の裸体は『白く濡れた夏』なんかよりずっと暴力的な説得力がある。肉肉しい。

継男の決心を整えて行くように時を刻む振り子時計。
継男が単に狂っているというわけではなく、それなりに武器を調達したり、あくまで冷静に殺戮を行ってそうなのも良かった。特に、殺戮の最中にヤギの乳を飲んでリフレッシュするとこが逆に狂ってて好き。
そんで大量殺戮を終えた後、恐怖やらなんやらで感情がぐじゃぐじゃになってそうな田中美佐子の気持ちなど全く気にかけずに、目的を達成した非常に爽やかな顔で去っていく古尾谷雅人には流石に笑った。
全然そんなトーンでもなかったのに突然第四の壁を破ってくるラストも意表を突かれる。

好きな台詞は「糞婆ァ、夜這いに来たでぇ!」