このレビューはネタバレを含みます
太平洋戦争期の村社会における兵役への憧れ、肺病に伴う村八分、それによってエリートとしてもてはやされていた主人公の転落などが最後の大殺戮に向かって丁寧に収束していく感じがとても良かった。
村の風習「夜這い」の関係上、」成人指定作品のような描写も多々あるけど、魅力的に撮られているし物語にもうまく溶け込んでいた。
ラストの大殺戮は今の描写からするとあっさりしてるけど、懐中電灯の中繰り広げられる殺戮行為は77年の「八つ墓村」のようなホラーテイストがあって観応えがあった。