くるぶし

丑三つの村のくるぶしのレビュー・感想・評価

丑三つの村(1983年製作の映画)
3.5
日本史上最大の殺人事件「津山30人殺し」を犯人の目線から描く
題材が良いのにダサすぎる音楽に詰めが甘すぎる演出でもったいない

時代設定に似合わぬ打ち込みとシンセの安っぽいBGMはセンスを疑う。80年代のダサい音楽っぽいな~と思ったらやっぱり80年代の作品だった。時代に乗っかって変なことせずストロングスタイルで作れよ

演出も良いとこまで行ってるけど本当にイマイチ。もっと主人公に寄り添って丁寧に心情描写を描いた方がクライマックスでの昇華が活きるというもの。タクシードライバー然りジョーカー然り。
村八分の演出が中途半端だし変な音楽流れるもんだから観客の感情が途切れてしまう。もったいない。

クライマックスの殺しのシーンもパッとしない。衣装や表情は良いが爽快感があるわけでも生々しいわけでもなく、中途半端でもやもや。どっちかに振り切った方が良かった。

死の対比としてのエロだけはめちゃくちゃ生々しくてクッソエロかった。
あとは主人公のナイーブな演技がとても良くて、その分やっぱり演出が勿体無いな〜とより感じてしまう。
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