しがい

丑三つの村のしがいのレビュー・感想・評価

丑三つの村(1983年製作の映画)
3.7
かの「津山三十人殺し」を題材にした作品。あとで事件のWikipediaを読むとなかなか事実に忠実な内容なのが分かりました。
夜這いの風習だとか、余所者が村八分にされ殺される場面だとか、集落の閉鎖的環境がうむドロドロとした人間関係が生々しい。
真面目で純朴で村一番の男と言われていた主人公が結核のせいで兵士になれない=役立たずと言われ次第に孤立し、次に殺されるのは自分では無いかと神経衰弱になっていく。前半はエロスが目立っていたけれどこういう描写はかなり律儀な印象でした。
都井睦男ってサイコキラーのように思っていましたが、実は復讐劇だったのですね…
彼の動機は普遍的なもので、弱い者いじめは誰かしらの死を招くぞ…という教訓を得なければいけない。
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