ぜにげば

男はつらいよ 葛飾立志篇のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

 10年以上前に出会った人のために、手紙とお金を送り続けていたなんて、寅さんいい人すぎる…。こういうこと、見えてないだけで沢山やってるんだろうな…。

 教授と寅さんが教授の弟子であるヒロイン礼子に恋し、寅さんは勉強を張り切り、教授は愛の手紙を送る。どんな動機であれ勉強を始めた寅さんを心の底から尊敬するし、教授も立場的にはアレかもしれないけど、素敵な人だった。

 礼子が結婚すると勘違いしてまたまた旅に出る寅さん。実はフラれてる教授と一緒に旅してるオチ、めちゃくちゃ良かったなぁ。ココ最近寅さんの株も上がるし、周りも寅さんに優しめだし、すごくハートフルだ。タコには変わらず罵りを続けてもらって一向に構わんよ。

 お巡りさんの顔に見覚えがあって調べたらちょっと前にでてきた助教授?の岡倉だった。兼役なのびっくりするし、特に今回は学問が主軸の話だから本当にややこしかった。岡倉出てきてもおかしくない。

 急に場面が切り替わって学ランきた寅さんが苦学生を装い商売する様は笑ってしまった。緩急が面白すぎる。源公が東大法学部を名乗ってそれには触れないのも面白かった。兼役か?と一瞬疑心暗鬼になるのも含めてややこしくて面白い。(え、兼役じゃないよね?)「きっちゃてん(喫茶店)」て言い方は当時の言い方かな?「無教育な声ですね」とか、笑えるところも相変わらず多かった。

 この調子でハートフルに続いて言ってほしいなー。
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