◆あらすじ◆
大学教授のグラディは一度、小説で大ヒットを飛ばすも現在はスランプに陥っていた。また、彼の妻は家を出ていき、学長のサラと不倫の末、妊娠させてしまう。そんな中、編集者のテリーがグラディの小説の原稿を取りに来るが、グラディは一時しのぎに学長宅でのパーティーにテリーを連れていく。そこにグラディの教え子であるジェームズが現れたことでトラブルが起こってしまう。
◆感想◆
人生が停滞期に陥っている大学教授が教え子のトラブルをきっかけに様々な出来事に遭遇するとともに自分のやりたいことを再確認していくストーリーとなっており、個性豊かな登場人物たちとの関係に大学教授が振り回されていく展開が楽しい作品となっていました。
主要な登場人物として、
(1)グラディ(マイケル・ダグラス)
大学教授で小説家。過去にヒット作を持つも現在はスランプに陥っている。
大学の学長のサラ(フランシス・マクドーマンド)と不倫中。
(2)ジェームズ(トビー・マグワイヤ)
グラディの小説を読んでグラディの教えを乞うために大学に入った生徒。
かなりの変わり者で発言の真偽が定かでない。
(3)テリー・クラブツリー(ロバート・ダウニー・Jr)
グラディのヒット作の担当編集者。
最近は実績がなく、出版社内で危機を迎えている。
同性愛者でジェームズを気に入っている。
の3名が中心となってドタバタ劇が繰り広げられます。グラディが学長宅のパーティーで学長の飼い犬に咬まれたところ、ジェームズがその犬を銃殺してしまったことでグラディはその場を収めるべく、動くのですが、とにかくジェームズが挙動不審かつ虚言癖があって、ジェームズにグラディが振り回されることになります。グラディはジェームズをなんとかしながら、妻に別れを告げに言ったり、サラとの関係をハッキリさせようとしたり、テリーの原稿要求をかわしたりと多方面で問題とぶち当たるのですが、それを網の目をくぐるが如くイベントをこなしていく姿はとても滑稽で面白かったです。また、グラディに放置されたテリーが勝手にグラディ宅で乱痴気騒ぎを起こしていて、テリーの性格がぶっ飛んでいるのもおかしかったです。
ラストは綺麗にまとめていて、ご都合主義ながらスッキリしていて良かったと思います。
なかなか面白い作品でした。コメディであり、それでいて過去の栄光や曖昧な人間から抜け出せない自分に決着をつけるドラマとしてよく出来ていたと思います。
鑑賞日:2025年3月3日
鑑賞方法:BS松竹東急
(録画日:2024年3月5日)