へちまびと

スペース カウボーイのへちまびとのレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.2
みんな宇宙絡みのピンチ映画撮ってるな……じゃあ俺も!

というノリで作ったかどうかしらんけどクリント・イーストウッド版の小規模アルマゲドンみたいな見た目の映画。

しかし実態は「カウボーイ」とある通りまたしても西部劇的背景のある映画だ。

NASAの台頭以前に軍で宇宙開発をしていた頃のパイロットたち、今は引退しているジジイ集団。

そこに大昔の人工衛星がこのままだと墜落するという事態の収拾相談が舞い込み、かつての仲間を集める主人公。

この時代の人工衛星の修繕のノウハウを持つ人間がもはやNASAにいないので……という理由だが若干の無理を感じる。

宇宙で実際の人工衛星を見て「なんだこれは」と驚きと怒りと呆れた顔を見せる主人公。米政府にはこれを秘密裏に処分したいという意図があった……みたいな話だ。

宇宙空間で暴れ馬……もとい、「牛」と化した人工衛星に縄をかけようとするような描写はまさしくスペースカウボーイだ。

ジジイになってからの恋、みたいな描写とか、ちょっとジジイに都合良過ぎの世界線といった感はあるが「映画を見たな!」という満足感はある。