ヤマト

スペース カウボーイのヤマトのレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.7
クリント・イーストウッド監督の映画ということで鑑賞。
もっと古い映画かと思ったら2000年なんですね。いや、今では十分古いけど、もっと古い映画かと。

話はSF系に思えるかもしれませんが、前半はおじいちゃんたちの仲良しトレーニングで後半から宇宙が舞台へと切り替わります。
昔、NASAで宇宙へ行く計画があり、その候補であった主人公とその仲間たち3人、その名もチームダイダロス。それが土壇場で1匹の猿だけに託されてしまう。猿は可愛い。
その件がキッカケで、彼らはNASAを辞めてしまう。NASA所属だっけ?ちょっとそこらへんわかんないけど。

それから時が経ち、主人公が設計した通信衛星が故障し、それを直せるのは作った彼しかいないということでした。
最初は猿に託した奴なんかの指示でと頑なに嫌がっていましたが、自分自身が宇宙へ行き、それを直すことを条件に交渉成立。
そして、再び時を超えてダイダロスのメンバーが集結し+αと共に宇宙へ向かうのであった。


そんな感じ。
+αは悔い改めろよ。


最初はおじいちゃん同士が競い合ったり仲良くジャれたり喧嘩したりと和気あいあいとしていて普通に面白い。
後半宇宙に旅立ってからは緊張感のある場面に切り替わります。
もうこっからはわりとよくある宇宙の機械壊れちゃった系の映画と似たりよったりではあるかもしれませんが、クリント・イーストウッドの描く映画はとてもリアルで手に汗握る。

ラストに向かうにつれ全員が一致団結していく様はとても心にくるものがある。

けれど、この映画はハッピーエンドと取るか、バッドエンドと取るかはそれぞれのキャラクターの視点や視聴者の視点にもよるかもしれません。
私はもっとハッピーエンドで清々しい終わり方をしても良いなと思ったけど、最後のシーンはシーンであの展開だからこそ美しく、考えさせられるものがあります。


私自身SF系はスター〇ォーズぐらいしかあんま観ないのですが、これはなんかすごく良かったです。
頑張るおじいちゃん映画が好きなのもありますが。
クリント・イーストウッドの作品はハッピーエンドだけど、ハッピーエンドじゃないような感じでラストの展開で好き嫌いは左右されると思うけど、無慈悲なリアルさとなんか色々複雑な心境ならではの感動があるんだよなぁ…。
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