ノノ

惑星ソラリスのノノのレビュー・感想・評価

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
3.9
『ストーカー』のゾーンと惑星がほぼ同じということか。人の潜在意識に潜む望みを具現化する。惑星ソラリスはその惑星を覆う海が知性を持った有機体で、それがステーション内に客を送り込んでくる。ケルヴィンは自殺した妻のハリーとそこで会い、地球から遠く離れた場所で罪の意識と向きあうことになる。結局地球に帰ることを選ばず、潜在意識の中にあるイメージに縋りつき自らの孤独や罪の意識を解消していく。すんごい切ないラスト。
タルコフスキー的な退廃的な美しさ、自然とか荒廃した建物などがほとんど映らないからちょっと残念だった。ステーション内のちゃっちい作りが可愛い。
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