実在の刑事であるフランク・セルピコを描いたシドニー・ルメット監督作品。
正義を貫き通す為、任務に就くセルピコだが、実態は不正だらけの警察。
そんな組織を変えるべく、真っ向からぶつかる…
ストーリー自体は特に捻り等も無く、とてもシンプルな作りだが、アル・パチーノの徹底した芝居と、シドニー・ルメットらしい緊迫感があって、社会的な展開に引かれる。
どこを貫き通して、どこを妥協すべきなのか…
ほとんどの人が大人になると共に後者ばかりを考えがちだが、本作を鑑賞する事によって、前者を改めて考えさせられる内容だった。