Denkishino

セルピコのDenkishinoのレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
4.0
独りの警官の物語。
名前がいいですよね。フランク・セルピコ。実際は「フランク!」って呼んでるのに字幕は「セルピコ」って書いてあるところがしばしば。題名だし、印象的だし、誰かわからなくなるより良いですね(笑)風変わりな刑事が犯人を追う物語かと思っていたら、なんと社会派な内容。警察内部の汚職に迫っていきます。大変地味ではありますが、初っぱなのシーンのお陰で、終始緊張感があります。疑心暗鬼な感じもよく出ており、時間経過は髭と犬の成長で見てとれるという手法。母親が場面として2回出てきますが、その母親の凛々しさがセルピコの正義感に繋がっている感じがしました。こんなに着替える刑事もないのでは(笑)と、こういった割りと細かいところがしっかり作られている印象でした。
ラスト、病室でのアル・パチーノの表情にはグッと来てしまいました。
色々な感情を含む、とてもいい演技だと感じました。
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