映画族やま

tokyo.soraの映画族やまのレビュー・感想・評価

tokyo.sora(2001年製作の映画)
5.0
すごく久しぶりに観た。
誰がなんと言おうと傑作。石川寛ベスト。

井川遥に板谷由夏、このふたりはこの時期が最高に好き。
危うさが滲み出る表情、佇まい、すべてが愛おしい。
その未来が余りに酷で、つらいけど。
だからこの二人の幸せそうなシーンは泣いてしまう。

仄暗い道の先にある希望をめざしてもがく6人。
ユキちゃんは脱落したんじゃなくて、勝ったんじゃないかとさえ思える。

じぶんにとっての幸せがどんなものなのか。

『 生きてることを...やめたいって思ったことある?
......俺は毎日思う。』

そう言う売れない喫茶店のマスターは決して敗者ではないし、じぶんの憧れの姿でもある(長塚圭史の醸し出す雰囲気が好きだってのもあるけど。)

西島秀俊は最近雰囲気変わってきちゃったけど、またこの時期のような役を演ってほしい。

暗くさせるような、それでいて励ましてくれる、じぶんになくてはならない存在の作品。
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