矢野竜子

ゴールデン・エイティーズの矢野竜子のレビュー・感想・評価

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)
3.8
抑圧を感じる閉鎖的な地下のモールが舞台の
愛と人生についてのミュージカル。
最初はなんかずっと同じセットで
つらいなと思っていたけど
うまくいかない一方通行の愛の物語が
立ち上がり始めてから面白くみれた。
ミュージカルの体裁をとっているため
カラッとした明るさがあるが
湿っぽい暗さも感じる独特な味わい。
なんというか淡くほろ苦い(by宇多田ヒカル)
そしてこの監督だからこそ
終盤の唐突な一種のありふれた
メッセージに混乱し激しく心を揺さぶれた。
「どんな愛も無駄じゃないのよ
愛はあなたの心を震わせたわ
愛や夢や希望は決して消えはしないのよ」