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ゴールデン・エイティーズのENDOのレビュー・感想・評価

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)
4.0
どこまでも陽気だが、愛の説明できぬ求心力に誰も太刀打ちできなくて泣く。通底するのは、人を変える事は出来ないという余りにもありきたりな事実、残酷ですね。リオa.k.a.マドには打つ手なし、ボワイエa.k.a.シルヴィは戦う前に負けてるし。物怖じするのはセイリグさんだけ。赤狩りで亡命したジョン・ベリー監督:代表作『その男を逃すな』がいきなり登場!しかもセイリグのかつての恋人。リリがバルメールをまさぐる恐ろしさ。あとロベールとリリの情事を目撃するボワイエさんの背中越しのショットがいきなりいつものアケルマンで素晴らしい。美容室が潰れて、急にひっそりとする地下エリア。終盤はいきなり外に飛び出して置いてけ堀を喰らいました。この軽薄さの裏に潜む諦観、結構好きです!
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