佳子

菊次郎の夏の佳子のレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.0
幼い頃土曜日夜8時からテレビ📺では「俺たちひょうきん族」と、「8時だよ!全員集合」が放送されていた。クラスの中では全員集合派が多く、月曜日はウンジャラゲ〜が流行歌だったが、我が家は絶対にひょうきん族だった。
「とりだ!飛行機だ!いや、タケちゃんマンだ!!」
最高に面白いお笑い界のスーパースタービートたけし。
彼が北野武として映画監督になったときは、子ども心にも驚いたのを覚えている。
そして、あれよあよと言う間に世界に誇れる監督に登りつめましたね。本当に天才だと思います。

好きな作品は色々あるのですが、特にお気に入りの本作。
天使の羽根のついたバックを背負って走る少年。全然そのバックが似合わないもっちゃりした少年正男。彼が写真でしか見たことのない母親に夏休み会いにいく話。
菊次郎は、少年ではなく一緒に旅をするダメな大人たけしの役名。たけしの本当の父の名前でもあります。
下を向いてばかりの少年正男が、さらに突きつけられる現実。それに不器用に寄り添う菊次郎。天使きたか?のシーン。
正男と2人笑顔で別れるラストシーン。
その暖かさが大好きです。
久石譲のサマーも名曲。
佳子

佳子