Jimmy

悪魔の手毬唄のJimmyのレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1961年製作の映画)
3.0
学生時代に観た市川崑の『悪魔の手毬唄』とは全く異なる展開と、ボーズ刈り頭でスポーツカーに乗っているカッコ良い高倉健の金田一耕助の姿が、「同じ原作でもこうも変わるものか」という映画。

有名歌手となった長女が実家に帰る途中の車で殺される。
この長女は、その村で一大勢力となっている仁礼家の長女であった。
その直後、今度は、仁礼家の長男が自分の猟銃で死ぬ。
だが、金田一耕助は「猟銃自殺にみせかけた毒殺」と見抜く
……という展開の中で、仁礼家の主=剛造は、20年前に同じ村の豪家だった青池を騙していたことが判ってきて……と物語は終盤へ。

この映画、高倉健の金田一耕助だけでなく、志村妙子という名前で仁礼家の次女を演じているのが若き日の太地喜和子である。

地元のジイサンたちと金田一耕助が一緒に風呂入っている時に、「時に、あなた健さんじゃないですか?」→(金田一)「いや、違いますよ」という会話は、なかなか洒落ていて、映画の中で楽しいものであった。
Jimmy

Jimmy