伝説のインディオを求めて人類学者のケイルと恋人の女性映画監督テリーとその撮影クルーはアマゾン奥地に入る。途中、蛇の密猟者サローンを拾い、一緒に行動することになるが…というストーリー。
ジェニファー・ロペス主演のモンスター・パニック映画です。
幻のインディオ「霧の民」を目撃したことがあるというサローンの案内に従って彼らは進むが、サローンの目的は巨大アナコンダを捕獲することだった。やがて現れたアナコンダに撮影隊は一人、また一人と命を奪われていく、という内容です。
久しぶりに鑑賞しましたが、モンスター・パニック物では間違いなく良作と言っていいでしょう。この作品以降蛇パニック物急増しましたね。
幻のインディオである「霧の民」を捜索するドキュメンタリー撮影のためにアマゾン奥地に踏み入った撮影隊の一行がサイコな密猟者サローンとアナコンダの脅威にさらされるという展開ですが、序盤はアナコンダがほとんど姿を見せず、サイコな密猟者サローンも大人しめなんですが、初登場時から胡散臭さ放ってて何かやらかしてくれそうな感じぷんぷん出してて物語引っ張っていってくれます。主役で活躍すると思われたエリック・ストルツがこの序盤の方で倒れて病床に伏してほぼ活躍しない展開はちょっと意外でした。
中盤からアナコンダが本格的に暴れだしてくれますが、CGとアニマトロニクス使った襲撃シーンは今見ても迫力ありますね。グルグル人間に巻き付いたり、船の窓ぶち破って襲い掛かってくる暴れっぷりは見応えありました。特に滝から飛び降りるウエストリッジに空中で食いついて巻き取っていくシーンは一番インパクトありました。終盤での口内から呑み込まれていく人間を捉えたショットも印象に残ります。終盤で登場する赤い大型個体は火達磨になっても向って来ようとして、死んだと思ったら再登場するしぶとさも良かったですね。
そしてアナコンダ以上に脅威となるサローンを演じたジョン・ヴォイドが最高ですね。初めは紳士的な態度とりながらも胡散臭さを放ち、リーダーであるケイルが倒れた後は言葉巧みに録音技師のゲアリー味方に取り込んで銃振り回して撮影隊を支配下に置いてやりたい放題です。縛られた状態で跳ね上がって足技で人絞殺したり身体能力もすさまじいですし、犠牲者が出た後祈りの言葉捧げたり、祈り口にしながら人殺したりする所もサイコ感あって魅力的。アナコンダ捕獲も金目当てというよりもその姿見て「美しい姿だ」と言ったり、アナコンダ自体への執着が狂気じみてますね。アナコンダに食われた後、吐き出されて全身ヌルヌルの状態でヒロインにウインクして見せる最後もインパクト抜群で最高でした。正直、余裕でアナコンダ食っちゃう存在感でした。
ジェニファー・ロペスもタンクトップ姿で頑張ってました。ハニー・トラップ仕掛ける所はセクシーでしたね。まだ若い頃だったから主演したんだろうなぁ。アイス・キューブも相棒として終始頑張ってましたね。正直最初見た時死にキャラだと思ってたから最後まで生き残ったのは意外でした。サローン側に寝返る録音技師役でオーウェン・ウィルソンも出てるし、今ではB級映画でよく見かけるカリ・ウーラーもキュートな魅力振りまいてました。後、冒頭で死ぬ密猟者役でダニー・トレホも出てたんですね。今見るとこの手の作品では出演者かなり豪華です。
ジョナサン・ハイド演じるリポーターのウエストリッジは最初文句ばっか言ってて嫌味キャラだったけど、サローン倒す所から協力してイイキャラになりましたね。最後も自分の方に注意惹きつけようとして襲われることになりましたし。
一段落したと思ってからの最終バトルも楽しかったですね。初見時は最初に襲ってきたやつと同一個体と思ってたけど、別個体だったんですね(色違ってた)こんなデカい蛇何匹もいるって恐ろしすぎる(笑)
今見てもアニパニ好きなら楽しめる良作でした。