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博士の愛した数式のアイのレビュー・感想・評価

博士の愛した数式(2005年製作の映画)
3.7
ルート(√)というあだ名の数学教師(吉岡秀隆)が、生徒たちに「博士」との思い出を語るという仕掛けの映画。泣ける感動作。博士(他人)と家族のように心を通わせる家政婦親子を見ていると温かい気持ちになれたし、数学にこんなロマンがあったんだと感心できたし、感動したい人にはお薦めの作品です。映像や音楽がファンタジックで美しい。

80分しか記憶が保てない博士を寺尾聡が好演。自然な芝居で、とくにいいのが「何とも言えない眼差し」。深津絵里、齋藤隆成(子役)も良かったです。

この映画を観た理由は、スマステーションの映画紹介で、稲垣吾郎が今月の第2位に推していたからでした。「ひじょうに美しい映画で、美しい台詞で、美しい俳優で、映画として、僕は大好き。あと、数式というものがね、こんなにも神秘的でロマンチックなものだとは、僕は思わなかった。宇宙の謎と同じくらい無限で、そこにヒューマンドラマを入れたのがすごいし、新しい。数字が喜んでいる」と誉めていたのですが、その通りの映画だったとここに記録しておきます。
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