きりん

深夜の告白のきりんのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.2
みんな大好きビリー・ワイルダーのお時間ですよー🙌
不倫の果てに保険金殺人をおかした男が深夜の告白から回想形式で謎を紐解くフィルム・ノワール

犯人は俺だよという告白から始まる本作。こういった倒叙ミステリーは大好きな手法です。
鑑賞者は犯人がわかった状態で観ているので犯人目線で事件を追うことになります。
古畑任三郎や刑事コロンボもこの倒叙形式✨

保険屋の営業マンであるネフが自動車保険の更新の勧誘の為訪れた先で、奥さんから保険金殺人の話を持ちかけられ共謀し完全犯罪を計画する展開に。
おかしいと気付くは調査員キーズ。彼の凄腕っぷりが見ものです!キーズが葉巻を吸うシーンが何度も出てくるが、ネフが必ずマッチの火を差し出します。これがラストシーンへの布石となり感情を震わされる✨✨

こんなにも昔から保険金殺人なんて考えあるんやと思うと人間の欲深さに際限なんてないなと思う。

「殺人も時にはスイカズラの香りがする」
というセリフが出てくるが
スイカズラの花言葉は〝愛の絆〟〝献身的な愛〟だそうです。
絆の意味を考えてみるとまた面白いと思います🤗✨
きりん

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