停滞

深夜の告白の停滞のレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.0
冒頭の方でネスがフィリスに「完璧」と言ったように、この映画は完璧なプロットが組まれた映画史に残るフィルムノワール!

ヒッチコックも認めるであろうサスペンスシーンがいくつもあり、それらが順々に埋められていき、袋小路が完成していく流れがドキドキで楽しい。

しかし、それが深夜の告白として始まっちゃうのはどうだったのか。プロットとしてはそこがどうなるかを追っていくのがミステリー的で面白いんじゃないかとかふと疑問に思ったけど、おそらくそうすると終わりが凡庸でつまらなくなっちゃうんだろうな。
やっぱそうしないで、ネスの視点に絞り、追い込まれていく緊張感やキーズを欺く背徳感などを告白という形を通して描くのが良かったんすね!!ビリー・ワイルダーいい!
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