Mitsunoirさんの映画レビュー・感想・評価

Mitsunoir

Mitsunoir

60年代が好きかな。ゴダールが「映画について書くことは、すでに映画を撮ることと同じだ」と言ってるので頑張って書きたいな。結構テキトーなことも書いてると思いますがよろしくお願いします。

映画(780)
ドラマ(0)

サン・ソレイユ(1982年製作の映画)

4.3

日本、時にはアフリカの映像が連想的に配列されている。この映画自体がマルケルの記憶か。彼の言葉により相対化され、日本人でも日本がエキゾチックなものに映る、つまり自分は日本を再発見した気がする。この映画を>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

4.0

それは存在しているのか。存在の不確かさあたりがテーマでしょうか。
反物語なのに常に何かが起こりそうな期待感で不思議と退屈することはない。主人公演じる写真家は途中で撮った写真の中に何かを見出すわけだが、
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シンプルメン(1992年製作の映画)

4.0

カメラはなかなか引かない。限られた部分を見せるフレーミング。カットの割り方といい音楽からセリフは詩的でその調和が取れたリズムに気持ちよく持っていかれる。物語的な配慮がありつつもやはり音と断片的映像の配>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.9

一つの現代、モダンが感じ取れる。
汚れた血へのオマージュ、右から左は違うけどドアのバタンまで一緒とは。
勝手にふるえてろのヨシカとは性格は正反対だけどすくなからず共通する部分を感じる。理想と現実の乖離
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アバンチュールはパリで(2008年製作の映画)

4.0

これは何が面白いのかわからんけど面白い。韓国のゴダールと言われるホン・サンスだけど、この会話劇枯らしてロメールの方が近いように思われる。あとはミンソン(?)の足を舐めてるっぽいあれは海辺のポーリーヌを>>続きを読む

アブ、アダムの息子(2011年製作の映画)

3.8

「巡礼を願う老夫婦の暮らしを描いた、南インド・マラヤーラム語映画。」だそう。ハッジの為にパスポート取ったり資金集めしたりとか物語的に進んでいくんだけど、暮らしを描いたので映画なのでハッジいけないという>>続きを読む

レヴェル5(1996年製作の映画)

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お互いの痛みが絶対的に分かり合えない、2進演算でできたコンピュータ操作も対話でありhow to xxxx ワカリマセーンが似ている。記憶を頼りに対象を対自化することで表象不可能なレベル5へ肉薄せんとす>>続きを読む

トラッシュ・ハンパーズ(原題)(2009年製作の映画)

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何も言えねぇ。。。品性を疑うってのはちょっと違う気もする、理性を取り払った破壊的・セックス的運動。破壊してゴミ箱を愛する。

冬休みの情景(2010年製作の映画)

4.2

固定ショットで差し出されるのはシンプルというよりものがない空間。
そこで何が起こったか。特にない。
そこで何が動いたか、人間。動物もいなければ乗り物もない(風車は回ったけど)
そこで何が聞こえたか。会
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鳳鳴 フォン・ミン 中国の記憶(2007年製作の映画)

4.0

これはすごいドキュメンタリー、シネマヴェリテですよ。3時間74歳のおばあちゃんが喋るんだもの。小麦粉を煮たらバレるからスープに溶かして飲むのが最善の策とか言ってるのに全然笑えないんだもの。途中でトイレ>>続きを読む

ニュイ・エ・ジュール(原題)(1991年製作の映画)

4.3

ああ、映画見たなぁ。平面的、シンメトリー、煽りもせず俯瞰もせず切り取るような構図が多い。カメラの動き、フレーム内の人間の動き、二人を結ぶ線、ショットつなぎを含めた視線などが直角に交差する。
自分の視線
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私たちの好きな八月(2008年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリー的、民族史的肖像。途中で頻繁に音楽シーン挟みつつも正直会話多いしちょいうんざりするほど長い、でもその積層に見出される8月の切ない情感が150分をふと短いものと錯覚させる。でもやっぱり長>>続きを読む

カメラのための振付けの研究(1945年製作の映画)

3.7

「すげえ」ってなった、特に最後のつなぎで。短くも広い。

陸地にて(1944年製作の映画)

3.9

チェスが浜辺になった時、あ、第七の封印だって。カメラのつなぎは現実空間のつながりとは異なるが白黒が統一感うむね。なんだか官能的。

北の橋(1981年製作の映画)

3.9

これが遊戯的というやつか。終わり方は純粋に「えっ」って驚いた。でもやりたい放題ではない、ファンタジック、物語の解体、映像に統一感がある。メルヴィルで見たような、女と男のいる舗道で見たようなシーンも。>>続きを読む

午後の網目(1943年製作の映画)

4.2

ああ、映画みたな、って気がする。でも何が起こっていたんだろう、とっても魅惑的、蠱惑的、魔術的。

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

4.0

反物語でどうせ意味なんてわからんだろうから映像と音とそこにある意味・記号に集中して。赤が印象的。見たことないものが観れる。男の視線じゃないから裸にいやらしさがない、そういう意味が剥ぎ取られている。すご>>続きを読む

保護色(1977年製作の映画)

-

mubi. 英語で理解があれ。めまぐるしく移り変わる切り返しが対立感を、長回しでパンや周囲を回るショットが人物の動を感じる。最後の見てはいけないものを見てしまったかのようなショットの静、まるで死。

歴史の授業(1972年製作の映画)

-

こんな授業聞いてられっかよ!普通ならさっさか済ませる自動車での移動を3カット合計30分以上やっちゃうあたりストローブユイレらしい偽りなき時間の塊。
80分くらいと知っていたから良いものの、これ振れ幅の
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鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

3.9

心地いいというより心地悪い寄りの音が多いんだけど、時折それらの中にリズムを解釈してしまい良くなる。カットの切り替わりはあれどずっと音が続いて異空間に連れ去れてしまった感。そして良かったのが音が消えるシ>>続きを読む

ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

見てしまったのか、聴いてしまったのか、感じてしまったのか、択一でなくその全てで頭の中に生成される圧倒的なイマージュ。
ヒッチコックはサスペンスで観客を魅了した、サスペンスはサプライズでなく宙づりにする
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階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

4.2

なんとなく S=Hがわかった、いや映画がわかってきたというのか。やっているのは別にバザン的長回しによるリアリズムではない。かと言ってハリウッドの物語文法的なカットの切り返しなどを用いた劇でもない。カフ>>続きを読む

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

3.8

いい映画だとは思うがなんとなく最後は読めてしまう。まぁそこに意味を見いだせてないんだけど。それはともかく長回しが多い割に意外と眠くならない。
ジャン・ピエール・レオーはいくつになってもジャン・ピエール
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サンライズ(1927年製作の映画)

4.0

字幕はほとんど削がれ、まさにカメラというものが活きている。最初の方の柵を越えてファムファタール的な奴に出会うまでの長回しは驚いた。表現主義的演出が光る、人物を捉えるアングル、二人を引き裂くボートという>>続きを読む

トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

4.3

初のキアロスタミ。本物の贋作。
映画は所詮俳優が演技しているもので本物じゃないと言えてしまう、しかし彼らは夫婦と勘違いされいつの間にか夫婦を演じている、演じるということを演じている?さて彼らのOrig
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アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)

3.7

sa ballon de football et un pomme de terre et la terre
ストローブ=ユイレではこんなの初めてかな。カット数が多いという意味で。しかし最初のパン以外
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ルーヴル美術館訪問(2004年製作の映画)

3.9

結局字幕を目で追ってしまうというか内容理解には読まざるを得ないわけだけど、あれ再生止まったかと勘違いするほどのスタティックショット&沈黙の瞬間は思いの外贅沢な味わいが感じられた。ルーブル美術館の絵画を>>続きを読む

セザンヌ(1990年製作の映画)

-

もし表現対象に貧弱な意図を介入させたりしたら自分の卑小さが浸透し失敗作になる。自らの意図を沈黙させねばならない。そのうちなる偏見を一切黙らせ忘れなければ、沈黙させ自然の反響に徹せば、知覚の感光板の上に>>続きを読む

ポーラX(1999年製作の映画)

4.5

所々文句を垂れたい部分あるかとは思うんですが、この光と暗闇が織りなす陰影、色彩、空間のつなぎ方、そしてイザベルの顔までイメージとしての強度にもう言うことなし。
21世紀/シネマXを読んでもう一回観たく
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サマーフィルム(2016年製作の映画)

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カットつなぎがおかしいといえばおかしい。ワンシーンワンカットのように長めに取るかと思えば尻切れ蜻蛉で次のシーンに移ってしまい少々戸惑う。ぶつりぶつりと切られたかのよう。人物の存在は捉えられるが、それが>>続きを読む

永遠に愛して(2016年製作の映画)

3.5

抑制的でブルーのライト、ユニークな異世界を感じさせる、螺旋階段の俯瞰ショットがよかった。

ラザール(2016年製作の映画)

3.5

これぞまさに童貞狩りか。話の大筋とはあんまり関係ないところに味わいがあった。牛乳をぶくぶくして吸いながら泡消すのはなんかいいよね。とっさにあのパンにかじりつくのも嫌いじゃない、汚いけど。お姉さん、セー>>続きを読む

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

AN。これはなんとも言えないですなあ。最後の方の食い違い会話は純粋に面白いし長回しであるためにドラマっぽくはないんだけど、やっぱりあの笑いと円満な感じにはコメディドラマ臭があり、じゃあこれの映画らしさ>>続きを読む

緑の光線(1985年製作の映画)

4.0

筋立てとかデルフィーヌのキャラは小説「緑の光線」から取られてるみたいだけど、ロメールの女感が溢れている。どこか常に不満で(根本的に自分に対して不満なのか)ここじゃないどこかを求め彷徨う姿は居場所のない>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

3.8

AN。腕ぶつけたの脚本にないんじゃないかな笑 ロメールって踊るの結構好きっぽい。カフェでおじさんと話出すのは女と男のいる舗道を思い出した。オクターブはシュール。これはあんま響くものがなかった。

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