Motoharu

吉原炎上のMotoharuのレビュー・感想・評価

吉原炎上(1987年製作の映画)
3.2
浅草にあった遊郭、吉原を舞台にした花魁達のドラマ。
「吉原炎上」まさしく、このタイトルに相応しいストーリーとラストシーン。

時は、明治40年。岡山から父親の借金を返済する為に稼ぎに来た主人公久乃が紫まで登り詰め、花魁道中をし、客と嫁ぐ流れで5人の花魁の悲喜を春夏秋冬を通じて描かれる。

いやー、みてて辛い部分ばかり。体を売ると言えど女。当然恋もする。それによって主人公だけでなく、他の花魁達も。。

花魁達が壊れていく様はいたたまれないが、密かに流れるbgmがものの救い。

九重と若汐(主人公)の絡みのシーンは美しく、この映画の醍醐味だと言えよう。

個人的には、やっぱり昔の日本の時代を描いている作品は好きだ。女中の着物の地味さ、花魁達の和柄の美しさ、話し言葉。どれを取っても素敵だ。

主人公は、名取裕子。岸部一徳、竹中直人、佐々木すみ江も出演。
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