このレビューはネタバレを含みます
一コマの撮り方、音楽。
どれをとっても良かった。
人に説明するのが難しい映画。
水挽町で暮らす巧と一人娘の花。
東京の芸能事務所が補助金のために、水挽町という田舎にグランピング施設をつくる計画がある。
芸能事務所の担当者2人と住民の説明会が開かれるが、理を尽くして住民は反論する。
地元の人々は決して愚かではないと、グランピング施設計画のいい加減さに気がつく。
会社の意向で、巧を施設の管理人になるように説得しに水挽町に訪れるが。。
地元住民の「東京から来た人がここでストレスを捨てるんです」というセリフや巧の「計画に反対も賛成もしていない。バランスが大切だ」というセリフが良かった。
東京と田舎の対立というのもなく、東京の芸能事務所の担当者2人も計画がいい加減ということに気がついていたり、水挽町の住民たちが担当者2人につっけんどんな対応をしていたりどちらが一方的に悪いという構図がない。それが悪は存在しないというタイトルの所以だと感じた。