ドント

劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダルのドントのレビュー・感想・評価

-
 2011年。劇場以来の再見。封印を解かれ復活した古代の錬金術師・ガラが世界を手中に収めんと人間の欲望を利用、その影響で東京の街の時空が歪んだ結果江戸時代へと飛ばされた映司たち。現代人と江戸の人々の反目、現れる鵺の怪人、そこに駆けつけるのは!!
 震災直後の映画だからか世界の危機を描くものの全体にポップで明るい調子。そしてテーマは「欲望」と「手を繋ぐ」こと。なるほどそれはよくわかる。いつもはオーズながらも状況が悪いので誰でも変身可なバースに変身する映司とか、自分の生命線であるメダルを貸すアンクとか、映司の底無しの器の空っぽさとか、しゃーねぇなと協力するグリードとか、オオッ……と思わせる部分は多い。さすが。よくできている。
 よくわかるし、よくできている。けどね僕やっぱり、「暴れん坊将軍」徳川吉宗とのコラボはおかしいと思うんよ。江戸時代に行く前の現代でテレビをザッピングしてる時に一瞬\デデデェーン!デッデー/と『暴れん坊将軍』のOPが映るんです。つまり劇中でもフィクションであるマツケン吉宗と共にオーズが戦うんよ。虚実がムチャクチャじゃねーか! 明るく楽しくを目指したのでしょうが、フェスにも程がありすぎてなんやもうわからんです。怪奇!
ドント

ドント