この映画を見て、人間個人の尊厳を奪う事は誰も出来ないし、尊厳がある事が人間なんだと思った。
最初からというか、最初が一番視覚的に見ていて辛い映像が多かった。
実話に基づいてると思うと本当に辛い。
アルカトラズでのヘンリーヤングの扱いは人間の尊厳が著しく無視されていて、虐待ていう言葉が軽く感じるほど、何ていう行為なのか言葉が見つからない程ひどい扱いだった。
そして出演俳優達の演技が更に追い討ちをかけてて映画に凄みがまして、金曜の夜に見る映画じゃないと思った笑。
ケビンベーコンがシリアスな役をやると本当にしんどい、これは褒め言葉だけど、本当にすごいよ。悪役やるとめちゃくちゃ悪い奴に見えるし。数年か後にスリーパーズでは悪い看守役をするんだよね。めちゃくちゃ悪かったなー。
ケビンベーコンが出てる映画を改めて色々見たくなった。
ヘンリーは最後、屈しなかったし、怖れることから逃げなかったし、その後副所長の虐待行為なども明るみになりもアルカトラズは閉鎖されることになる。
だけど、彼は再び収監されたアルカトラズで恐らくひどい暴力を受けて、痛めつけられて死んだんだと思うと、何とも言えない感情が込み上げてハッピーエンドとは思えなかった。
まあ映画だから大分脚色されているとはネットでも書かれているけど、だからこそもっと酷いこともあったんだろなと思う。
原題の「Murder in the first」て初めての殺人かと思ってたけど、第一級殺人て意味なのを映画みて知りました。大分意味違うもんね。
