映像の魔術師フェリーニ晩年の傑作。
1930年頃のハリウッド名ダンスコンビ、ジンジャーロジャースとフレッドアステアの物真似芸人2人が、解散30年後のクリスマス特番で一度きりの再開を果たすお話
今作の魅力はなんと言ってもフェリーニ映画の顔役2人の初共演!
ジュリエッタ・マシーナ演じるアメリアばあちゃんは上品で本当に可愛らしい
マストロヤンニ演じるピッポもユーモアあふれるナイスミドルで劇中、しょっちゅう笑ってしまった
フェリーニ特有の詰め込みや奇抜なサーカス団、エロティシズムに満ち満ちた女性たちといった材料で、テレビの舞台裏のカオスぶりを観るのは非常に楽しかった。
(そのクリスマス特番の出演者は皆どれも個性的)
そしてやはり最後の別れのシーンは涙無しには見られない…。
年老いたが故の淡々とした別れ、しかしそこには再開の喜びや哀愁といった様々な感情を読み取ることができる。
粋な映画だったなぁ〜。歳をとった時また観たいです。。