じゃみ

ヘルレイザー2のじゃみのレビュー・感想・評価

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)
4.0
4Kリマスター記念で念願の映画館鑑賞!
10年前、レンタルで見た時の記憶ではコメディ色強めの映画だったけど、改めて見たら丁寧に作られたホラー映画だった
40年近く前の映画なので映像のチープさは仕方ないけど、そのチープさを上回る魅力がある。いや、むしろそのチープさが魅力と言ってもよい。ドクターセノバイトの奇怪な触手の動きをストップモーションアニメで見せるのとか愛おしい

前作で死ぬほど酷い目に遭わされたカースティが精神病院に入るところから始まる
でもその精神病院の院長がまさかあのパズルボックス研究をライフワークにしていたとかカースティが不幸すぎる
ジュリアの蘇生シーンの赤赤しさは作り物とわかっていても痛ましくおどろおどろしくて実に良い
。前作以上の色欲魔と化したジュリアにどしどし誘惑される院長が情けない

パズルボックスを解くために招聘されたパズル好きの患者ティファニーの神秘さが好き
彼女がなぜ入院させられていたのかはっきりと説明はされていないけど、院長の謎の実験台にさせられていたのかと思わされる断片的なシーンも好き

代理でパズルボックスを解かれて召喚したセノバイト達も混乱するよな
地獄が入り組んだ迷宮になっていたり、精神病院の患者達を取り込んでパズルをとかせたりとカオスな空間が楽しい

強い記憶に残っていたジュリアの生皮が強風によって丸剥がしにされるシーンが一瞬だったの意外
。人の記憶のあやふやなところに変に感心したりした

ピンヘッド様が生前の自己の記憶を取り戻して優しい表情になっていくの妙に悲しい
他のセノバイト達弱すぎるよ。。。

今作では謎めいたセノバイト達の過去や成り立ちを見せてくれる
残酷さと二人の美少女が奮闘する神秘さや耽美さが重なり合う最高の作品
改めてヘルレイザーが好きだと思わされた
じゃみ

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