1985年イタリア。UNEXTで鑑賞。イタリア・ジャーロの巨匠マリオ・バーヴァの息子ランヴェルトが監督、ダリオ・アルジェントが総指揮でシモネッティの音楽というイタリア・ホラーの本家、とも言える布陣の作品。何の脈絡もなく配られた映画鑑賞タダ券をもって劇場に集まった人びとが、上映映画と並行してデモンズへと変身して阿鼻叫喚。ノストラダムスの墓とかデモンの面とか最低限の説明やギミックはあるが、ストーリーの整合性よりもエグい変身描写と殺りくが見せ物。墓地の映画と暗い映画館のシンクロは秀逸なアイディア。ゾンビとは異なるイタリア産ホラー・アイテムとしてデモンズは数々の作品が作られたのも本作のインパクトのおかげだろう。
