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夏の嵐のtipsy806のレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
3.5
格調高いメロドラマです。ヴィスコンティ監督ならではの室内の調度品、装飾、ゴージャスな数々のドレス、これが日常の服ってすごいなと唸る私。
裕福な貴族階級の夫を持つ伯爵夫人が、外見が良い色男に引っかかってしまう。しかもオーストリア占領下におけるイタリアでの反対運動も絡んでいて、恋したのが敵の中尉。落ちに落ちまくりどんどんハマり完全に自分を抑えることができなくなってしてはいけないことをしてしまう。なーのーにー!…ああ、これは嫉妬に狂いますよ伯爵夫人よ。
彼の元に駆けつけ侮辱されたときの顔面演技が凄い!こうなるっしょ。でもこうなると男からは醜くみえてしまうんだろうし、愛しているのにね。
この映画もラストが衝撃的で、愛と憎しみって表裏一体であることを突きつけられた。ばーん。
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